主治医に黙ってセカンドオピニオンって受けられる? 医師が疑問に答えるQ&A

主治医に黙ってセカンドオピニオンって受けられる? 

医師が疑問に答えるQ&A

大きな病気やけがをしたことがなければ、病院や病院のかかり方について詳しくない、という人がほとんどでしょう。

好評発売中の週刊朝日ムック『いい病院2022』(朝日新聞出版)では、「紹介状ってどこに頼めばいいの?」「セカンドオピニオンは、主治医に黙って受けられる?」など、病院に関する素朴な疑問について答えています。

回答してくれたのは、倉敷中央病院院長の山形専医師と聖路加国際病院相談支援センターの橋本久美子看護師です。

疑問1:病院を受診するとき「紹介状が必要」な場合ってどんなとき? どこに頼めばいいの?

回答:

 紹介状(正式名:診療情報提供書)が必要になるのは、特定機能病院(大学病院やがんセンターなど、高度な医療を提供し、研究開発をおこなっている病院)や病床数200以上の大きな病院を受診する場合です。

 紹介状は通常、かかりつけ医(自宅の近くにある診療所やクリニックなどの医師)に申し込み、作成してもらいます。

紹介状には患者の基本情報(氏名、生年月日、住所など)、紹介する目的、診断名、現在の症状、治療経過などのほかに、検査データなども添付されます。

 より詳しい検査や専門的な治療のために、かかりつけ医から設備のそろった病院に移るときや、転居などで転院しなければならないときなどは、紹介状を準備して臨みましょう。

 緊急の場合を除き、数日から1週間程度で用意されることが多いようです。「診療情報提供料」がかかりますが、保険適用となるため、3割負担で750円です(2022年2月現在)。

■紹介状がなくても、5000円程度支払えば診てもらえることも

 例えば最初から大きな病院を受診したいというような場合は、紹介状を持参しなくても診てもらえる病院もあります。

 しかしその場合は、初診料とは別に5000円程度(病院によって異なる)の「初診時選定療養費」が必要になります。

週刊朝日ムック「いい病院2021」より

疑問2:病院によって治療の内容は違うの? 最新治療を受けたいときは、どこに行けば受けられる?

回答:

現在の日本では、ほとんどの病気で「標準治療」が定められています。

 標準治療を「平均的な並レベルの治療法」と誤解する人も少なくないようですが、「科学的な根拠に基づいた、現時点での最良の治療法」を指します。

 標準治療を決めるのは専門医が集まる学会で、学会が作成する「ガイドライン」に記載、公開されています。

 標準治療であれば、全国、どこの病院でも同じように受けられるため、治療技術の地域格差や病院格差は小さくなっているのが現状です。

保険適用なので治療費も同じです。

 ただ、標準治療であっても、特別な設備や専門のスタッフが必要なものについては、実施していない病院もあります。

 倉敷中央病院院長の山形専医師はこう話します。

「患者さんのなかには“神の手”をもつ名医に診てもらいたいという希望をもつ人もいます。

 しかし、ガイドラインが作成され、学会などでの情報交換も盛んにおこなわれている現在の日本では一般的な病気であれば、どの病院でも一定水準の治療を受けられるようになっています

ことさらに名医を追い求めなくても十分な治療は受けられるでしょう。

 それでも希望する場合は、主治医に申し出てみてください」

■指定難病や進行がんなど、標準治療がないことも

一方、厚生労働省の定める指定難病や、がんなどの進行例・再発例では標準治療が決まっていないものもあります。

 この場合は、病院や医師によって治療法に違いが出ることもあります。

 気になる最新治療ですが、「先進医療」という名称で提供されることが多いようです。

 効果や安全性が実証され、いわば保険適用にするかどうか検討中のものといってもいいでしょう。

 先進医療は実施承認を受けた病院でのみおこなわれ、先進医療の部分は自己負担となります。

 適応条件などが決められていて、だれもが受けられるわけではありません。

主治医に相談して、自分にとってその治療が必要かどうか、適応になるかどうかを見極める必要があります。

週刊朝日ムック「いい病院2021」より

セカンドオピニオン(2番目の意見)は、主治医から提示された治療法について、ほかの病院の医師の意見を聞くことができる仕組みです。

 セカンドオピニオンでは、これまで受けてきた検査などのデータや、それに基づいた主治医の見解、治療法の選択などをセカンドオピニオン医が検討して、意見を述べます。

■主治医に黙ってでは、適切なセカンドオピニオンは聞けない

 主治医に黙ってセカンドオピニオンを受けようとすると、検査データや主治医の見解などがそろっていない状況になり、セカンドオピニオン医は適切な意見を述べることがきません。

 倉敷中央病院院長の山形専医師はこう話します。

「いまではセカンドオピニオンを受けたいと言われて、イヤな顔をする医師はまずいないでしょう。

逆に、第三者の公平な意見を聞くことができて、医師側も患者さんも納得して治療に臨むことができます。セカンドオピニオンを希望するなら、ためらわずに主治医に申し出てください」

 セカンドオピニオンを受ける病院は自分で探すか、あるいは主治医から紹介してもらうこともあります。

 なお、主治医の診断や治療法に納得していれば、セカンドオピニオンを受ける必要はありません。

(文/別所 文)

※週刊朝日MOOK「手術数でわかるいい病院」創刊20年記念セミナー「医師が本音でトーク“いい治療”は病院選びで決まる!」の第3部で、当日紹介できなかったQ&Aを採録より記事を転用しました。

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