「遺品整理で来てみたら、故人の家がゴミ屋敷だった」などのトラブルは多く見られます。ゴミ屋敷は家族の知らないところで、ひっそりと進行しているパターンも…。今回はゴミ屋敷の片付けを早く進めるコツや業者に依頼する際のポイントについて解説します。
ゴミ屋敷の片付けをスムーズにすすめるコツ
「遺品整理をしようとしたら故人の部屋がゴミ屋敷だった…」といった事態は、実は少なくありません。家族も知らない内にゴミ屋敷になってしまい、そのまま亡くなるケースも。しかし、そのままにはしておけませんよね。ここではゴミ屋敷の片付けをスムーズに行う方法を見ていきましょう。
まずは部屋の状態を把握する
ゴミ屋敷にあるゴミの種類は様々です。衣類や生活ごみ、買い物依存症の場合、購入したものが未開封で放置されている…なんてことも。まずはどの程度ゴミがあるか把握しましょう。もし貴重品がすぐ分かる場所にあるようなら、あらかじめ取り除きます。
日程を決める
片付けをする日程を決めます。清掃作業は長時間ダラダラとするよりも、なるべく短時間でサクッと終わらせるのがおすすめです。
可能であれば週末やGWなどの休みを利用するのもよいでしょう。もしゴミの量が多すぎる場合は、専門業者への依頼も検討します。あらかじめゴミの日を確認しておくと捨てる際に便利です。
人手を確保する
ゴミ屋敷の片付けは想像以上に重労働です。なるべくたくさんの人手を用意しましょう。状況によっては親せきや友人に手伝いを頼むのもアリです。
必要な道具を揃える
ゴミ屋敷の清掃は一般的な片付けとは異なり、かなりの重労働になります。そのため前もって道具もしっかりと揃えておきましょう。最低限必要の道具は以下の通りです。
- 軍手
- マスク
- ゴーグル
- ゴミ袋
- 段ボール
- 新聞紙
- ビニールテープ
- ガムテープ
- 雑巾やモップ・洗剤などの清掃道具
- 台車やトラック
ゴミ屋敷の片付けが3日で完了!おすすめスケジュール
ゴミ屋敷は無駄に時間をかけず、早めに済ませてしまうのがおすすめです。しかし「どうやって進めればいいの?」と悩みますよね。
ここではゴミ屋敷の片付けを3日で完了させるスケジュールをご紹介。ゴミ屋敷の状況にもよりますが、おおむね以下のスケジュールで進めましょう。
一日目
ゴミ屋敷には害虫が潜んでいる可能性があります。まずは殺虫剤を投入し、害虫を駆除しましょう。各部屋の窓やドアを閉め、1つずつ、殺虫剤を置いて作動させます。
作動させたら素早く部屋から出てくださいね。そのまま数時間放置します。煙が出なくなったら、家の窓やドアを全て解放し、さらに数時間放置しましょう。煙が完全に晴れてから次の作業に移ります。
二日目
いよいよ作業本番です。ゴミ屋敷は「残す」ではなく「捨てる」に重点をおいて取り組みましょう。まずは不用品をどんどん仕分けていきます。
深く考えず、段ボールやゴミ袋に入れていきましょう。最初に大きな家具や家電を搬出しておくと、スペースが空き、作業がしやすくなります。
ゴミの仕分けが終わったら、一旦外に出し、処分するものをゴミ捨て場に持っていきましょう。必要なものだけが残った状態にします。
三日目
前日の作業が残っていれば、引き続き片付けを行います。全てのゴミを出し終えたら、仕上げに清掃作業を行いましょう。
ゴミ屋敷とはいえ、最期に故人が過ごしていた場所です。しっかりと掃除を行い、元の状態に戻しておきましょう。
ゴミ屋敷の片付けを業者に頼んだ場合の相場
ゴミ屋敷の片付けは状況によって、かなりの時間や体力が必要です。もし「自分ではできない」と感じたら、専門業者への依頼を検討しましょう。以下は沖縄終活案内所に登録された業者の平均額です。参考にしてください。
間取り | 料金の目安 |
1K | 36,000円〜 |
1DK | 58,000円〜 |
1LDK | 950,000円〜 |
2DK | 110,000円〜 |
2LDK | 145,000円〜 |
3DK | 175,000円〜 |
3LDK | 190,000円〜 |
金額には作業費用だけでなく、人件費や車両費・回収費用・処分費用などが含まれています。ゴミの量によって作業費用は変動するのでご注意ください。
ゴミ屋敷の片付けを安く抑えるコツ
専門業者への依頼は、思ったよりも金額がかかる…と感じた人も多いのではないでしょうか。やはり人に依頼する分、割高になってしまうのはやむを得ません。
しかしゴミ屋敷の片付け費用は工夫すれば安く抑えることも可能です。ここでは費用を抑えるためのコツを見ていきましょう。
数社から見積もりを取る
業者を探す際は、一社で決めず、複数の会社から見積もりを取りましょう。おすすめは三社以上から見積もりを取ることです。金額だけでなく、内訳もしっかりと比較し、安心できる業者を選びましょう。
売れるものは売る
専門業者の中には、遺品を買い取ってくれるケースもあります。売却代金を料金に充てれば、費用を安く抑えることができるでしょう。
売れそうなものが見つかった場合は、少しでも高値がつくよう綺麗にしておくのがおすすめです。物によっては水拭きすると色落ちする危険性があります。染物や塗り物は乾拭きし、ホコリを落とすだけに留めておきましょう。
できる範囲で片付けを行う
自分で部屋を片付けるのは無理でも、できる範囲で掃除をしておきましょう。業者の作業を減らすと、料金が安くなる可能性があります。
ゴミ屋敷の片付けを早くにやったほうがいい理由
ゴミ屋敷の片付けは時間がかかるため、「まだいいかな」と放置したくなる気持ちが芽生えます。しかしゴミ屋敷を放置してしまうと、様々なケガやトラブルのリスクがあるので注意しましょう。
ケガや事故・悪臭の原因になる
ゴミが積みあがっている場合、崩れる危険性があります。もし崩れたゴミが通行人に被害を与えてしまったら…大きなトラブルになりますよね。他にも悪臭により近隣住民に迷惑をかけるケースもあります。
火災の原因になる
ゴミ屋敷が放火される事件が全国で起こっています。放火された場合、自宅だけでなく近隣住民にまで、被害が及ぶ可能性が。
また莫大な損害賠償を抱える可能性もあります。ゴミ屋敷は放置せず、早めに片付けましょう。
「ごみ屋敷条例」により多額の請求が来る可能性がある
ごみ屋敷条例とは住民などの苦情を受けた役所が、ゴミ屋敷を強制的に片付ける(行政代執行)をいいます。
「勝手に片付けてくれるならいいのでは」と考えるかもしれませんが、撤去費用は住人にキッチリ請求が来るのでご注意ください。
まとめ ゴミ屋敷の片付けは放置できない問題
ゴミ屋敷を放置した場合、家族だけでなく近隣住民に被害をもたらす危険性があります。事故や火事を防ぐためにも、早めに片付けましょう。
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