生前整理とは?自分で行う際のポイントを解説。悩んだ時の相談先も

「生前整理ってなに?」「遺品整理とは違うの?」などの悩みはありませんか。生前整理は自分を見つめ直し、家族の負担を減らす大切な作業です。ここでは生前整理をイチから解説。進め方のコツやポイントを紹介します。

生前整理とは?

生前整理とは、生きているうちに死んだ後のことを見据え、身の回りの整理をすることです。最近は「終活」のひとつとして注目され、高齢者だけでなく20代・30代も始めています。

薬丸裕英さんやデヴィ夫人・中尾彬さんなど有名芸能人も取り組み、話題となりました。しかし「まだ体は元気だし必要ないのでは?」と思いますね。

生前整理はいわば部屋の大規模な整理整頓です。時には重たい家具家電を処分する必要があることも。そのため体が元気なうちにやるのが理想です。年齢制限は特にありませんが、60代に差し掛かったあたりで検討するとよいでしょう。

定年のタイミングで生前整理を考える人もいます。年齢が進むと気力や体力が落ち、思うように作業が進まない可能性があるためです。

生前整理が必要な理由は?

生前整理のメリットは以下の通りです。

死後、残された家族の負担を減らす

あなたの死後の希望を家族に伝える

人は死亡すると日用品や衣類など身の回りの物を始め、たくさんの荷物(遺品)を残していきます。残された家族で遺品を整理・片付けを行うのは、とても骨の折れる作業なのです。

想像してみてください…あなたの死後、部屋いっぱいの荷物を片付ける家族の姿を…。家族は貴重品の捜索から不用品の処分まですべて自分たちでやらなければなりません。

物の場所を把握していない場合、かなりの苦労が伴います。生前整理は、残された家族の負担を減らすためにも重要なのです。

また残された財産の扱いがスムーズになるメリットがあります。家族はあなたの貯金をはじめとる財産を、全て把握しているとは限りません。

そのためあなたの死後、財産を巡ってトラブルが勃発する可能性もあります。生前整理であらかじめ財産の行先を決めておけば、家族間の争いを回避する効果があるのです。

「自分の死後家族に揉めてほしくない」「遺品整理で苦労をかけなくない」と思ったら、生前整理を検討しましょう。

生前整理を行う際のポイントは?

「生前整理をやってみよう」と思っても、難しいことがありますよね。生前整理は手順さえ分かれば誰にでもできます。ここでは生前整理のポイントを見ていきましょう。

いらないものはなるべく手放す

使っていない家具家電や、着ていない衣類などは積極的に手放しましょう。またつい溜めてしまったビニール袋や箱類はありませんか。必要最低限だけ残し、残りは処分します。家もすっきりして一石二鳥ですよ。

貴重品のしまい場所を決めておく

現金や通帳・権利書・有価証券など貴重品のしまい場所を決めておきましょう。部屋のあちこちにしまっておくと、家族が捜索に苦労します。おすすめは金庫を購入する方法です。まとめて入れておくとよいでしょう。ただし金庫の鍵や暗証番号などは厳重に保管します。

財産の行先を一覧にしておく

特定の財産を誰かに相続させたい場合は、一覧表にして残しておくとよいでしょう。財産の行き場所が決まっていれば、死後に家族が揉めることはほぼありません。ただし財産の価値によっては被相続人の一存で決められない可能性も。より確実にしたければ、弁護士や司法書士などに相談してみましょう。

遺言書やエンディングノートを作っておく

遺言状は法的な効果のある書類です。そのため財産について強い希望がある場合は、残しておくとよいでしょう。ただし遺言状は正しい書き方をしないと効果を発揮しません。不安であれば弁護士や司法書士などの専門家に相談の上、作成しましょう。

また法的な拘束力はありませんが、エンディングノートもおすすめです。

デジタル遺品の取り扱い方法を考えておく

ネットにある情報も立派な財産です。自分の死後、家族が把握できるようにしましょう。主なデジタル遺品は以下の通りです。

  • SNSのアカウント
  • ネットバンキング
  • ネット証券
  • ネットショッピングの会員情報
  • 友人たちの連絡先(アドレス帳)
  • クレジットカード情報
  • その他のIDやパスワード

当然ですが、デジタル遺品は「パソコンを壊して終わり」なんて単純に処理できるものではありません。なるべく専門家に情報を削除してもらうのがおすすめです。

エンディングノートにIDやパスワード・登録サイトなどを書き、厳重に保管するのもいいでしょう。

生前整理を行うメリット

生前整理は自分の死後に向けたものと考えがちですが、生前から様々なメリットがあります。ここでは生前整理のメリットを4つ見ていきましょう。

遺産相続で家族がもめるのを予防する

財産を整理し、遺言状を残しておくことで、自分の遺志をハッキリと家族に伝えられます。そのため家族間が相続で揉める状況を回避できますよ。

死後の希望を家族に伝えられる

エンディングノートには財産だけでなく、葬儀や供養・埋葬の希望も記入できます。自分が死んだあと、家族にどうしてほしいのか、人生を考えるきっかけにもなるでしょう。

遺産の内容が明確になる

家族はあなたの遺産を全て把握しているとは限りません。死後に遺産の把握が困難な場合、相続手続きがスムーズにいかない可能性があり、家族に無駄な時間と労力をかけてしまう可能性も…。生前整理は自分だけでなく、家族のためでもあるのです。

急な事故や入院に備えられる

死後に限らず、突然の事故や事件に巻き込まれた際にも、生前整理は役立ちます。あらかじめ物の場所を把握しているため、家族が必要な物を探しやすくなるのです。また既に持っている物も把握できるため、無駄な買い物をする必要もなくなります。

まとめ 家族や自分のためにも、生前整理をはじめましょう

生前整理は自分だけなく、家族のためにもなる大切な作業です。「まだ元気だから」と考えず、少しでも体力のあるうちに始めるのがおすすめ。もし「生前整理の手順がわからない」「やってみたいけど、相談できる相手がいない」と悩んだら、沖縄終活案内所へご相談ください。ご希望をしっかりと伺ったうえで、あなたにぴったりの業者を無料でご紹介します。経験豊富なスタッフが丁寧にサポート!お気軽にお問い合わせください。

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