終活や生前整理のひとつとして注目されているエンディングノート。しかし「書いたほうがいいの?」「何を書けばいいの?」など悩み事はたくさん!
実はエンディングノートには、ほとんどの人が知らない、大きなメリットがあるのです。ここではエンディングノートの書き方やメリットを解説します。
エンディングノートとは?
エンディングノート(終活ノート)は自身が亡くなった時に備え、家族に伝えたい内容を書くノートです。終活のひとつとして注目されており、人生を考えるきっかけとなります。
「遺言書と何が違うの?」と疑問に思うかもしれませんね。遺言書は主に、自分の財産について記した書類です。
しかしエンディングノートは必ずしも死後を意識しているわけではありません。死への備えだけでなく、自身の将来や過去の振り返りとしてしたためる人も大勢います。
エンディングノートを残すメリット 3つ
「エンディングノートって書く意味があるの?」と疑問に思う人も多いかもしれませんね。実はエンディングノートには様々なメリットがあります。ここではエンディングノートを残すメリットについて見ていきましょう。
自分の今後を整理できる
自分の将来を考えた時、漠然とイメージがわかないことはありませんか。その曖昧な考えをエンディングノートに書いてみましょう。最初は上手く言葉が思い浮かばないかもしれませんね。しかし文章にしている内に、だんだんと将来の具体像が見えてきます。
エンディングノートには、自分が将来やりたいことや、行きたい場所・食べたい物など、なんでも自由に書いてOK。書いている内に、自分の中で考えがまとまり、残りの人生でやるべき事柄が見えてくるでしょう。
家族に思いや感謝を伝えられる
遺言書や遺書に家族への思いを書いてもOKですが、細かな点までは、なかなか伝わりません。エンディングノートであればページ数も多いため、たくさんの希望が書けます。
例えば葬儀の内容やお墓のこと、ペットの行き場所など細かな点を家族にお願いできるでしょう。
また自分の希望だけでなく、家族や友人への感謝が綴れるのも、エンディングノートの大きなメリットです。
エンディングノートには遺言書のようなルールはありません。枚数を気にせず、思う存分大切な人への感謝の気持ちを記入できます。
今までの人生の振り返りができる
エンディングノートは自身の人生を振り返る日記として使ってもOKです。自分が今までどんな人生を歩んできたのかをじっくりと考え、自分史を書いてみましょう。過去を振り返れば、今後の人生をどう生きていきたかが見えてきます。
エンディングノートはどこで購入するの?
エンディングノートは書店や文具店・一部の100円ショップで購入でき、価格はおよそ1,000円前後です。しかし専用のものを用意する必要はありません。
一般的なノートや日記帳・手紙でもOK。またエンディングノートは手書きではなく、パソコンで作っても問題ありません。アプリやソフトも出ているので、自分に合ったものを選びましょう。
「とにかくたくさん書きたい!」と思っている人は、パソコン作成やダウンロードソフト・ルーズリーフの使用がおすすめです。
エンディングノートには何を書けばいいの?
エンディングノートを書こうと思っても、「何を書けばいいの」と悩みますよね。基本的には自由ですが、迷ったら以下の項目から書いてみましょう。ここではエンディングノートに書く内容を解説します。
自分のことを書く
自分のプロフィールや人生の振り返り、これからの人生の希望を書きましょう。エンディングノートを通して自分と向き合い、今後の生き方を考えてみるのもよい方法です。
医療や介護について
現在の体調や病気・薬について書いておきましょう。特に病気や薬の情報は、いざという時にも役立ちます。また希望があれば病気になった時に希望する治療法も書いておくとよいでしょう。延命措置や尊厳死・臓器提供なども書いておくと、家族が悩みません。
葬儀や葬式・墓について
演出や呼びたい人、喪主になって欲しい人など葬儀に関する希望を書きましょう。また希望する納骨方法やお墓について書いても問題ありません。ただし大きなお金が絡む場合、家族が混乱する可能性があります。大きな希望がある場合は、家族と話し合っておくとよいでしょう。
財産について
財産についてもエンディングノートに書いておくと便利です。特に最近はネットバンキングやネット証券なども増えています。ネット上の金融機関は家族すら把握しておらず、財産に気付かない可能性も…。
そのため自分が口座を持っている銀行やカード会社・証券会社だけでも書いておくと安心です。口座情報や暗証番号などを事細かに書いてしまった場合、エンディングノートを紛失した際に悪用される可能性があります。
エンディングノートは極力外には持ち出さず、自宅で保管するのがおすすめです。
エンディングノートに法的拘束力はない
エンディングノートは何を書いても問題ありませんが、法的な拘束力がないため注意しましょう。ノートはあくまで希望を書く場所であり、法的には遺言書が優先されます。そのため相続が発生しそうな財産がある場合は、遺言書を作っておくと安心です。
遺産分割で家族が揉めそうな場合は、エンディングノートに理由を記載するのがおすすめ。自分が何故遺言書にそう書いたのか、理由が明確に家族に伝わればトラブルも回避できる可能性が高いでしょう。
エンディングノートは死後、家族の話し合いに参加できない自分のために、意見や思いを書いて残す場所でもあるのです。
エンディングノートを書き始める時期は?
エンディングノートは具体的にいつから書き始めるか、などの決まりはありません。「書きたい!」と思った時に始めてOKです。人はいつ、どこでどうなるかは、誰にも分かりません。そのため日々の日記も兼ねて、書き始めるとよいでしょう。
まとめ 生前整理で書くエンディングノートは、人生を考えるきっかけになる
エンディングノートは家族に残すだけでなく、自分の今までの人生を振り返り、今後を考えるよいきっかけになるでしょう。
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