「親子で終活について話し合ったことがない」人の割合は?

「親子で終活について話し合ったことがない」人の割合は?

2023年7月12日

いつまでも元気でいて欲しいと願いつつも、人生の終盤に向かう親に寄り添うのも子どもの務めだったりする。

では、高齢の親と終活について話し合っている人はどれくらいいるのだろうか?

MMD研究所はこのほど、NTTファイナンスが提供する「楽クラライフノート」と共同で、
予備調査では20歳~89歳の全国の男女10,000人、本調査では子どもがいる高齢者(60歳~89歳)500人と
高齢者(60歳以上)の親がいる子ども500人の計1,000人を対象に
「シニアの終活・資産管理に関する親子比較調査」を実施。
その結果をグラフにまとめて発表した。

高齢の親で終活の必要性を感じているのは82.4%、うち終活を実施しているのは23.8%

20歳~89歳の全国の男女10,000人のうち、子どもがいる60歳~89歳の高齢者(以下、親)
3,018人を対象に、終活に必要性を感じているか聞いたところ
82.4%が必要性を感じていると回答し、必要性を感じている人の終活の実施は23.8%となった。

次に、終活を実施していないと回答した60歳~89歳の高齢者3,070人を対象に、
終活を実施していない理由について聞いたところ

60代(n=1,241)は「まだ終活する年齢ではないと感じるから」が31.3%70代(n=1,210)は
「面倒に感じるから」が26.8%、80代(n=618)は「面倒に感じるから」が27.0%とそれぞれ最多となった。

次に、予備調査から抽出した高齢者(60歳以上)の親がいる子ども(以下、子ども)500人を対象に、

親に終活を実施してほしいかについて聞いたところ、63.2%が実施してほしいと回答し
そのうち親の終活に「関わりたい」と回答したのは51.6%となった。

69.7%が終活について親子で「話し合ったことがない」

予備調査から抽出した親500人と子ども500人を対象に、親(親自身含む)の終活について、

親子で話し合ったことがあるかについて聞いたところ、69.7%が「親子で話し合ったことがない」と回答した。

次に、親子で終活について話し合ったことがないと回答した697人を対象に、親は自身の終活について、

子供は親の終活について今後話し合いたい人について聞いたところ(複数回答可)、
親(n=299)は「子ども」が53.8%、「配偶者やパートナー」が51.8%となり、子ども(n=398)は「親」が23.1%
「配偶者やパートナー」が16.1%となった。

終活について話し合わない理由は親が「話すきっかけがない」、子が「話しにくいと感じる」

親子で終活について話し合ったことがないと回答した697人を対象に、
話し合わない理由について聞いたところ(複数回答可)、
親(n=299)は①「話すきっかけがないから」20.1%と最も多く、
次いで②「話し合う必要性を感じないから13.7%「話しにくいと感じるから」13.0%となり、

子ども(n=398)は①「話しにくいと感じるから」が15.3%と最も多く、
次いで②「話すきっかけがないから」が13.3%、③「終活はネガティブなイメージが強いから」が10.3となった。

続いて、親(親自身含む)の終活について話すきっかけがあれば話し合おうと思うかについて聞いたところ
親(n=299)の86.3%、子ども(n=398)の65.8%が「話し合う」と回答した。

次に、終活について話すきっかけがあれば話し合うと回答した520人を対象に、
どんなきっかけがあれば話し合うかについて聞いたところ(複数回答可)、
親(n=258)は「自分の健康状態の悪化」が44.6%と最も多く
次いで「子どもが自分の将来について心配してくれる」20.9%、「身近な人の死」が17.8%となり、
子ども(n=262)は、①「親の健康状態の悪化」が32.1%と最も多く、
次いで②「親の健康が不安になる」が28.2%、③「親側から終活について持ち掛けられる」が25.2%となった。

高齢の親の終活実施者で終活として口座や金融資産の管理しているのは51.9%

終活を実施していると回答した親737人を対象に、終活として口座や金融資産の管理を実施しているか聞いたところ51.9%が「実施している」と回答し、実施者383人に管理方法について聞いたところ、
「紙のみで管理」が61.3%、「紙とデジタルを併用して管理」が19.6%、「デジタルのみで管理」が16.2%となった。

終活の実施において最も不安なことは親子ともに「口座や金融資産の管理」

自身の終活について不安な項目がある親299人と親の終活について不安な項目がある子ども232人を対象に、
不安な項目について聞いたところ(複数回答可)、親(n=299)は
①「口座や金融資産の管理」が42.8%と最も多く、次いで「持ち物の整理」40.8%
「パソコンや携帯電話などのデータの整理」32.1%となり、

子ども(n=232)は①「口座や金融資産の管理」が44.0%と最も多く、次いで②「持ち物の整理」が40.5%
③「葬儀やお墓の希望を整理」が26.3%となった。

次に、親(親自身含む)の終活について口座や金融資産の管理が不安であると回答した230人を対象に、
不安な理由を聞いたところ(複数回答可)、
親(n=128)は①「介護状態になった時、自分自身が保有している財産で賄えるかが分からない」32.0%と最も多く、

次いで②「今後必要な資金が分からない」25.0%、③「口座や金融資産を管理するやり方が分からない」が、15.6%となり、
子ども(n=102)は①「現在の資産を把握できていない」が52.0%と最も多く、
次いで②「介護状態になった時、親が保有していた財産で賄えるかが分からない」が43.1%
③「介護状態になった時、自分自身が保有している財産で賄えるかが分からない」が37.3%となった。

※「口座や金融資産の管理」とは、あなた自身が所有する金融資産の把握や権利関係を整理することを指す。
※本調査レポートは小数点以下任意の桁を四捨五入して表記しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合がある。

<調査概要>
「シニアの終活・資産管理に関する親子比較調査」
調査期間:2022年11月4日~11月7日
有効回答:<予備調査>10,000人 ※人口構成比に合わせてウエイトバックを実施
<本調査>1,000人 ※子どもがいる高齢者、高齢者の親がいる子ども各500人
調査方法:インターネット調査
調査対象:<予備調査>20歳~89歳の全国の男女
<本調査>子どもがいる高齢者(60歳~89歳)、高齢者(60歳以上)がいる子ども
設問数 :<予備調査>11問<本調査>11問

出典元:MMD研究所

https://dime.jp/genre/1509157/

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