<エンディングノートとは?>

あなた様が、ご自身の為に書いておくことで、残された家族は様々な決め事や手続きを進めやすくなります。
解約しなければならないサービスのことや、資産のこと、葬儀内容をはじめ、供養方法、家族へのメッセージなど、記入していくアイテムです。

Q1: エンディングノートに葬儀やお墓の希望を書くことが重要なのですか?
エンディングノートに葬儀やお墓に関する希望を書いておくことで、自分の意志を尊重した形で最期を迎えられるだけでなく、家族が「どのように送り出せばよいのか」と悩むことを防ぐことができます。
突然の別れに直面すると、家族は時間がない中で決断を迫られ、精神的にも負担が大きくなります。その負担を減らすためにも、以下のような点を明確にしておくことが大切です。
記載しておくべき主な内容は以下の3点です。
①葬儀の形式の希望を記載する
・一般葬、家族葬、直葬(火葬のみ)など、自分がどのような形の葬儀を望むのかを明確にする。
・宗教や儀式の希望があれば記載する(仏教、キリスト教、神道など)。
・葬儀を行う場所や規模についても指定しておくと、家族が迷わずに済む。
②費用の準備と負担を明確にする
・葬儀の費用をどのように準備しているか(生命保険、積み立てなど)を記載する。
・家族にできるだけ負担をかけたくない場合、費用を抑えたシンプルな葬儀を希望するのか、それとも家族が自由に決めてよいのかを明示する。
③訃報の連絡先や参列者の希望を決めておく
・誰に連絡をしてほしいのか、また誰に参列してほしいのかを記載する。
・会社関係者や親族の範囲を決めることで、家族が連絡をスムーズに進められる。
これらを記録しておけば、家族は悩まずにあなたの意志に沿った対応ができます。

Q2: お墓に関する希望はどのように書けばよいですか?
お墓の選択肢はさまざまで、近年では従来の墓地だけでなく、樹木葬や納骨堂、海洋散骨など、多様な供養方法が選べるようになっています。
どの方法を選ぶかを明確にしておくことで、家族が判断に迷わず、自分の希望通りの供養を受けられます。
記載しておくべきポイントは以下の3つです。
①お墓の種類を決める
・家族のお墓に入りたいのか、新しく自分専用のお墓を作るのか、それとも合祀墓(共同墓地)を希望するのかを明記する。
・最近人気の樹木葬や納骨堂など、自然葬の選択肢を考えることもできる。
・お墓を持たない散骨(海や山など)を希望する場合は、その具体的な方法を記載する。
②お墓の管理について考える
・自分の死後、お墓を管理する人がいるかどうかを考える。
・家族に負担をかけたくない場合、永代供養(お寺や施設が管理する供養方法)を選択することもできる。
・既に契約しているお墓があれば、所在地や契約内容をノートに記載する。
③遺骨の扱いを決める
・火葬後にどこに遺骨を納めてほしいのかを決める。
・分骨して複数の場所に納めるのか、一つの場所にまとめるのかを指定する。
・宗教的な儀式を希望する場合は、その内容も書いておく。

Q3: 葬儀やお墓の希望をエンディングノートに書いた後、家族とどのように共有すればよいですか?
エンディングノートに葬儀やお墓の希望を書いても、家族がその存在を知らなければ意味がありません。書いた内容をどのように共有するかが重要です。
そのため、以下の3つの方法で家族と共有しておくことが重要です。
①家族と話し合う機会を持つ
「自分の最期について少し話しておきたい」と、穏やかに切り出す。
・家族が抵抗を感じないよう、深刻な雰囲気ではなく、未来への準備として前向きに話す。
・すぐに決める必要はないことを伝え、少しずつ意見を共有する。
②ノートの保管場所を伝える
・エンディングノートは分かりやすい場所に保管し、家族にその場所を知らせる。
・必要に応じてコピーを取り、信頼できる親族や弁護士に預けるのも一つの方法。
・遺言書と合わせて整理すると、法的な問題もスムーズに進められる。
③定期的に内容を見直す。
・年齢や環境の変化に応じて、葬儀やお墓の希望が変わることもあるため、定期的にノートの内容を見直し、更新する。
・家族構成が変わった場合(配偶者の死去、子供の結婚など)には、希望を再確認する。
★エンディングノートは、人生の最期をより良い形で迎えるための大切な準備です。
家族にとっても大きな助けになるため、できるだけ早めに書き始め、定期的に見直していくことをおすすめします。



次回から具体的なエンデイングノートの書き方について5回シーリーズでご説明させて頂きます。
人生の終活に関する記事はこちらをご覧ください。
これからもあなたの人生の終活を一緒に考えていきたいと思います。!