近年、インターネット上のアカウントや暗号通貨といったデジタル資産が増加しており、適切に管理しないと将来的に家族や関係者に混乱をもたらす可能性があります。デジタル資産を整理しておくことは、終活の一環としても重要です。
以下では、オンラインアカウントや暗号通貨の管理について、押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
ポイント①デジタル資産のリスト化とパスワード管理
まず、保有しているすべてのオンラインアカウントや暗号通貨ウォレットをリスト化しましょう。
銀行口座やSNS、メールアカウントだけでなく、オンラインショッピングサイトやサブスクリプションサービスなど、あらゆるアカウント情報をまとめます。
そして、各アカウントのユーザー名とパスワード、アクセス方法を一元管理するために、エンディングノートやパスワード管理ツールを活用すると便利です。
★これにより、万が一の際に遺族がアクセスしやすくなり、アカウントの無効化や資産の引き継ぎがスムーズに行えます。
ポイント②暗号通貨の保有状況と引き継ぎ手続きの明確化
★暗号通貨は他の資産と異なり、物理的な証拠が残りにくいため、保有状況を明確にしておくことが特に重要です。
まずは、利用している取引所やウォレットの情報を記録し、取引所が定める引き継ぎ手続きに関する情報を確認します。
多くの取引所では、本人確認書類や手続きの提出が必要となるため、これらの詳細もリストに含めておきましょう。
★また、遺族が利用する場合、事前に暗号通貨の引き継ぎ方法を簡潔に説明したメモを残すとさらに安心です。
ポイント③遺言書や信託の活用で法的な対応を整える
★デジタル資産を家族や指定された受取人に確実に引き継ぐために、遺言書やデジタルトラストを利用することも考えましょう。
日本では暗号通貨を含むデジタル資産も相続対象になるため、遺言書に明記しておくと、相続手続きが円滑に進みやすくなります。
また、信頼できる人物や弁護士にデジタル資産の管理を委託するデジタルトラストを利用することで、より確実に資産が管理・分配されるようになります。
これにより、家族が負担を軽減し、安心して資産の引き継ぎが行える環境を整えることができます。
デジタル資産の整理方法:オンラインアカウントと暗号通貨の管理:まとめ
★これらのポイントを踏まえて、デジタル資産の管理を整理しておくことで、家族が困らないように備え、安心してデジタル資産を活用できる終活が進められます。