年々増加している「空き家」あなはの実家は大丈夫ですか?

実はなかなか借り手がつかない「空き家」です! 

全国に847万戸もある空きあなはの実家は大丈夫ですか?

全国で問題となっている空き家の増加。2018年に総務省統計局が実施した「平成30年住宅・土地統計調査」によると、全国の空き家数は約846万9千戸。全住宅の実に約13.6%を占め、年々急激に増加しているのだという。筆者が住む兵庫県においても空き家問題は深刻だ。

上記の調査によると空家率はほぼ全国平均値で約36万戸。筆者が日常生活で見聞きする範囲でも空き家と思われる住宅は多くなっています。

老朽化による景観の悪化など地域にさまざま問題をもたらしている。

一方で空き家の増加をどうにか解消しようという動きもある。

舞子エリア(神戸市垂水区)の住宅販売、賃貸に携わる山電不動産株式会社垂水店鶴田孝一さんにお話を聞きました。

鶴田さんは6月、空き家を利用したフードイベントを開催している。

ー神戸市内や兵庫県内の空き家状況についてご実感をお聞かせください。ー

鶴田:郊外だけでなく、神戸市内の都市部においても年々空き家の増加を実感しています。

舞子周辺もそうですが、昭和40年代に都市の発展に伴って開発された地域で空き家が増える傾向があるようです。

ー今回イベントを開催した空き家についてお聞かせください。ー

鶴田:土地約366坪(1210.33㎡)、建物233.79㎡、6LDKで庭やベランダから明石海峡大橋や淡路島を一望できる、いわゆる豪邸になります。

現在の所有者のお母さまがお住まいだったのですが老人施設に入った後、亡くなり、約2年前から空き家となっています。

所有者の方がおじい様の代から、代々受け継がれてきた思いのある土地ですので、現在すぐの売却は考えておられません。

長期での賃貸借を希望されているのですが、建物内部の改装に多額の費用がかかるため、なかなか借り手を見つけるのが難しい状況です

ーー今回のイベントを開催された経緯や思いをお聞かせください。

鶴田:私が参加する「BNI阪神南 ドリームチャプター」という異業種交流会のメンバーと話をする中で、兵庫県、神戸市の空き家問題に貢献する取り組みをしようということになり、2020年12月に空き家対策チーム「ひょうご空き家対策プロジェクトチームX」を立ち上げました。

弁護士、司法書士、建築士、宅建士、税理士、建築会社、廃材処分業者などさまざまな業種のメンバーが所属しており、ワンストップで空き家の有効活用に取り組めるチームです。

2階ベランダからは明石海峡大橋や淡路島が一望できる

昨年4月、対面とオンラインを合わせ約30人以上でプレゼンと意見交換会をしました。

様々な案が出ましたが、誰もが好きなカレーをテーマにしたイベント「カレーバトル選手権」を企画し、少しでも多くの人に認知を広げようという事になりました。

コロナ禍の影響で時期が遅れてしまいましたが、先月ようやく開催することができました。

ーーイベントを実施したご感想をお聞かせください。

鶴田:多くの方に参加していただき、カレーも好評をいただき大いに盛り上がりました。

ーこれから神戸周辺の空き家を減少させるにはどんな取り組みが必要だと思われますか?ー

鶴田:我々のチームもそうですが、いろいろな業種の方が集まり、地域コミュニティと行政とが一体となった取り組みが必要だと感じます。

神戸市では空き家など利用されていない物件の所有者と、地域活動の場を探している団体との橋渡しをする「神戸市空き家・空き地地域利用バンク」という制度などさまざまな取り組みが始まっています。

これをもう一歩進め、物件の老朽化が進み、景観が悪化したり居住できない状態になってしまう前に、スピード感をもって対策できるような仕組みを構築できればいいのですが。

鶴田さんたちの空き家対策事業はまだ始まったばかり。これから社会が本格的な高齢化、人口減を迎え、空き家問題が取り返しがつかなくなる前に民間と行政が一体となった取り組みが実現することを期待したい。

まいどなニュース  中将 タカノリ 2022.0718記事より転用しました。

  

次回も、引き続き大きな社会問題となっている「空き家問題」

についてお知らせします。

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これからもあなたの終活について一緒に考えていきたいと思います。!

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