生前整理とは、まだ生きている内に身の回りの整理整頓をする作業です。長く歩んでいた人生の中、私たちは多くの物に囲まれています。
日用品や衣類・趣味のコレクション・パソコンに至るまで、誰もがたくさんの荷物を抱えていることでしょう。
生前整理は身の回りをすっきりとさせ、今後の人生を考える上で大切な作業ですが、「やろう」と思っても方法が分からず、難しいですよね。
実は生前整理には資格があり、自分で学ぶことも可能です。ここでは生前整理に関する資格を見ていきましょう。もし迷ったら、プロにも相談してみてくださいね。
生前整理に関する資格には何があるの?
生前整理は私たちが生きていく上で他人事ではない、大切なものです。ここでは生前整理にまつわる資格をいくつか紹介します。生前整理に関わる仕事につきたい人も、是非参考にしてください。
生前整理アドバイザー
資格名 | 詳細 | 取得時間 | 受講料 | オンライン受講 | 合格率 |
2級 | 協会のオリジナルテキストを使い、生前整理いついての考え方や方法を学ぶ | 一日 (300分の講義) | 21,060円(税込) | あり | 非公開 |
準1級 | 2級よりもより深い生前整理の知識を学ぶ | 一日 (300分の講義) | 26,784円 (税込) | あり | 非公開 |
1級 | 準1級取得後に受講可能。法律やクラップブッキングについて学び、遺言状が作れるレベルになる | 一日 (300分の講義) | 38,280円 (税込) | あり | 非公開 |
2級認定指導員 | 1級取得後に受講可能。法律やクラップブッキングについて学び、遺言状が作れるレベルになる | 一日 (300分の講義) | 67,100円 (税込) | なし | 非公開 |
準1級認定指導員 | 2級認定指導員のみ受講可能。認定テストにより、取得可能 | ・一日 (300分の講義) ・認定テスト | 99,000円 (税込) | なし | 非公開 |
生前整理アドバイザーは国が定めた国家資格ではなく、民間資格です。300分で終了する講座を受けたのち、資格が与えられますが、合格率は公開されていません。遺品の整理方法やエンディング方法の整理を行い、講座内でエンディングノートを書き上げます。
生前整理認定作業士
資格名 | 詳細 | 取得時間 | 受講料 | オンライン受講 | 合格率 |
生前整理認定作業士 | 生前整理アドバイザー2級認定者以上で受講可能。 | 1日 | 27,280円(税込) | あり | 非公開 |
介護や葬儀・相続に悩む人の相談窓口になります。専門的な知識が必要な場合は、上級資格である生前整理診断士とともに対応も可能。シニア向けの起業や地域の高齢者支援をしたい人におすすめです。
生前整理相談士
資格名 | 詳細 | 取得時間 | 受講料 | オンライン受講 | 合格率 |
生前整理相談士 | 生前整理アドバイザー2級認定者以上で受講可能。 | 3日 | 148,500円(税込) | あり | 非公開 |
生前整理診断士
資格名 | 詳細 | 取得時間 | 受講料 | オンライン受講 | 合格率 |
生前整理診断士 | 生前整理アドバイザー2級認定者以上で受講可能。 | 3日 | 148,500円(税込) | あり | 非公開 |
生前整理診断士は遺品整理だけでなく、介護や葬儀・片付けなどお客様の悩みをトータルでサポートします。介護や葬儀など各分野の専門家はいますが、全てを相談できるのは、生前整理診断士だけです。資格取得後は優良業者の斡旋や勉強会・トラブル支援などが受けられ、キャリアップにもおすすめ。
生前整理の資格を取るメリット
生前整理に関する資格はたくさんあり、取得するものによって活躍の場も変わってきます。ここでは資格を取るメリットについて見ていきましょう。
生前整理の手伝いができる
生前整理は近年、注目が高まっている終活のひとつです。テレビやネットでも取り上げられることが多いですよね。しかし気になりつつも「やり方がわからない」「相談できる人がいない」などの理由で断念する人も少なくありません。
生前整理の資格を取れば、迷っている人や困っている人を導き、手助けが可能になります。もちろん人のためだけでなく、自分が終活をする際にも大きく役立つでしょう。
業界に転職できる
生前整理の資格を取ると、収入アップやキャリアップのチャンスがあります。例えば不動産会社や葬儀屋・保険会社は、生前整理の資格で転職が有利になることも。
すでに不動産会社や保険会社で働く人が、キャリアップのために取得するケースも少なくありません。資格取得は費用こそかかりますが、今後需要は増えていくと考えられます。自身のステップアップのためにも、検討してみるとよいでしょう。
自分自身の人生について考えることもできる
生前整理をすると、老後の人生設計がスムーズになります。遺言状やエンディングノートを残せば、自分の希望が家族に伝わるでしょう。それだけで将来について前向きな考え方ができそうですよね。
生前整理の資格には、遺言状やエンディングノートを書くものもあります。今後のために、勉強を始めてみるのもよいでしょう。
家族間の問題を防げる
生前整理を行うと、家族が直面する相続問題を回避できます。いざ家族が亡くなった際、残された財産を巡って家族が争いを始めるケースは少なくありません。特に財産の額が大きい場合、最悪家族間に亀裂が入り、家庭崩壊の可能性も…。
生前整理で自身の財産について考えれば、家族間のもめ事を回避できます。しかし正確な生前整理には知識が必要ですね。そのため資格を勉強してみるとよいでしょう。
自分はもちろん、家族や親せき・友達などが生前整理で悩んだ際に相談相手にもなれますよ。
家族が遺品整理をする際の負担を減らす
生前整理で部屋をスッキリさせておけば、残された家族の負担を減らせます。自分の死後、家族が残された荷物を片付けるのは大変です。相続に必要な財産の場所も家族が把握できず、手続きに時間がかかる可能性も…。
生前整理をすることで、家族が遺品整理にかける時間や負担を大幅に減らせます。また部屋を片付けることで、自分自身も気持ちがスッキリとするでしょう。
まとめ 生前整理が不安なら資格者に相談してみよう
生前整理の資格は自分だけでなく、悩む人の手助けになります。取得すれば、困った人に寄り添うこともできるでしょう。「今さら勉強なんて…」と思う人もいるかもしれませんが、生前整理の資格は研修を受ければ取れるものも多いです。気軽に検討してみるとよいでしょう。