遺品整理とは

身内が無くなった後、その住まいの片付けや荷物の処分等を行うことを遺品整理といいます。

単にモノを手放すわけではなく、故人の所有物を有効活用することも遺品整理の目的のひとつです。

住居の規模やモノの量によっては大変な作業となるため、その需要に応えるべく現在は遺品整理を生業とする業者も存在します。

遺品整理の他、生前整理もあります。こちらは自身が元気で体力のある間に、不要なものを手放したりして、所有物を減らすことをいいます。

遺品整理業者について

遺品整理を主に行う事業者を遺品整理業者といいます。

多くの遺品整理業者は、遺品の処分・買取のほか、遺品の供養、住居の復旧など関連するサービスも合わせて提供しています。

個人の遺体が部屋に取り残されていた場合に発生する自体に対処する作業である「特殊清掃」もそのサービスのひとつです。

遺品整理業は、医師や弁護士と異なり特に国家資格が必要というわけではありません。そのため一時は信頼できる業者、悪徳業者が入り乱れていました。

現在は認定資格である遺品整理士を定める遺品整理士認定教会や、遺品整理業者をまとめて紹介するポータルサイトの登場、遺品整理という言葉が広く知られるようになったこともあり、業界の健全化が進んでいます。

遺品整理業者の資格・許可

関連する主な資格・許可は以下の通りです。

必ずしもこれらの資格・許可を持っている業者が優良である、というわけではありません。複数業者を比較検討する際の判断材料のひとつとして認識しましょう。

・遺品整理士：一般社団法人の遺品整理士認定協会が定める資格です。当協会が主催する遺品の取り扱いや廃品についての法律などに関する講義や試験を受講することで取得できます。

・一般廃棄物収集運搬許可証：不用品の回収・処分を行う上で必要となる許可です。管轄は各市町村です。遺品整理業者によっては、回収・処分などはこの許可を持つ業者へ委託していることも。

・古物商許可証：中古品の売買を行うために必要な許可です。遺品整理業者は価値のある遺品の買取をサービスとして提供している業者も多く、そのような業者はこの許可を取得しているか、その業務は別業者へ委託していたりします。管轄は各都道府県の公安委員会です。

悪徳業者の存在

中には悪意のある業者も存在します。

例えば、相場と大きく乖離する金額を請求してきたり、作業後支払い時に見積もり内容と異なる金額を請求する、など。

その他、回収した遺品をきちんと処分せず不法投棄したりといったことも。

依頼する際は、注意して良い業者を選ばなければなりません。

業者へ依頼するメリット・デメリット

一番のメリットは作業を迅速に行ってくれること。

逆に、自分でやろうと思うと、気持ちの整理がつかないという心の問題や、あらゆるモノの処分方法が分からないという専門知識の問題があり、作業が進まないことが多いです。

もうひとつのメリットは距離・時間的に自分で行うことは不可能な遺品整理も業者を利用すれば可能となること。

例えば、故人の住まいと離れた地域で身内が生活している場合、親族で現地を訪れて、遺品整理を済ませるまで滞在する事は現実的ではありません。

かといって、故人が賃貸住宅で生活していた場合は、その退去手続きなどを素早く進めなければなりません。

このような場合、現地への身内立ち合い不要で対応してくれる遺品整理業者はとても役に立つはずです。

業者へ依頼するデメリットのひとつは、費用がかかること。料金はモノの処分や住まいの清掃の他、それに伴う人手への人件費などを考慮して試算されます。

もうひとつのデメリットは、悪徳業者に引っ掛かる可能性があること。業者選びは非常に大切なプロセスとなります。

沖縄県にも遺品整理業者はある？

沖縄県にも遺品整理業者は複数存在します。

地域に根ざした業者のほか、全国展開して各所に事業所を持つ、いわゆる大手の遺品整理業者も存在します。

業者によって対応地域（本島南部・中部・北部や離島など）が異なる場合もあります。事前に確認しておきましょう。

遺品整理業者の探し方・選び方

業者を検索

多くの遺品整理業者はホームページを持っています。インターネットで「沖縄　遺品整理業者」と検索すれば、複数の業者のHPが表示されるはずです。

それぞれ目を通してみると良いでしょう。

その他、遺品整理業者のポータルサイトもあります。ポータルサイトとは、複数の業者を紹介しているサイトのことです。例として「みんなの遺品整理」が挙げられます。

相見積もりを行う

複数の業者へ見積もりを依頼し、サービス内容と金額を比較検討することを相見積もりといいます。

基本的に、どの遺品整理業者も見積もり・相談は無料で行ってくれます。

見積もりの流れは、日程調整をして、遺品整理の現場を業者の方が訪問し、間取りや荷物の量を見たうえである程度の見積額を提示する、となります。

時間と手間はかかりますが、2~3社へ見積もり依頼することをおすすめします。

さいごに

以上、本記事では沖縄県民向けに、遺品整理をする際に知っておきたい基本知識をまとめて解説しました。

親族の遺品整理は身内で済ませてもOK。お金はかかりますが、テキパキと素早く済ませたいのなら業者利用を検討するとよいでしょう。沖縄県内にもいくつか遺品整理業者は存在します。

その際は複数の業者へ相見積もりをとることが大切です。